メンタルヘルス診断

メンタルヘルス診断の使い方

診断の前に概要を解説させて頂きます。「メンタルヘルス」とは世界保健機構が重視している用語です。具体的には以下のような意味があります。

    精神的健康とは、単に精神障害でないということではない。それは、一人一人が自らの可能性を実現し、人生におけるストレスに対処でき、生産的に充実感をもって働くことができ、共同体に貢献することができる、十全な状態である(WHO,2007)

当メンタルヘルス診断はWHOの定義を参考に作成されています。具体的には以下の8つの指標でメンタルヘルスを測ることができます。

①抑うつ感

抑うつとは気分が落ち込んでいる状態を意味します。抑うつ感が続くと、適応障害やうつ病のリスクが出てきます。

②不安感

現代は経済、健康、人間関係などにおいて様々な不安を感じやすい社会です。強い不安にはなんらかの対処が必要となります。

③孤独感

孤独感は、一人ぼっちで寂しいと思う感情です。孤独感は、対人不安、抑うつ感、認知症リスクなど、心や体に悪影響を及ぼします。

④認知的健康度

認知とは物の考え方や、捉え方を意味します。心理学の研究では、認知に歪みがあると、心が不健康になりやすいことがわかっています。

⑤ソーシャルサポート

ソーシャルサポートは周りの人の助けを意味します。困った時に助けてくれる人がいることは、メンタルヘルスにおいて極めて重要です。

⑥ソーシャルスキル

ソーシャルスキルとは、社会生活を営むスキル、会話力、主張するスキルを意味します。健康的な人間関係を築く上で大事な指標となります。

⑦自己実現

自己実現とは、力を発揮できている、やりがいのある活動ができている、という感覚を意味します。WHOの基準では、自分らしくチャレンジしていることがメンタルヘルスに重要とされています。

⑧社会的役割

社会的役割とは、社会貢献ができている、誰かの役に立っている感覚を意味します。WHOの基準では、社会に対しての健康的な役割を持つことが重視されています。

診断結果には、特徴と注意点を解説させて頂きました。注意点については、おススメのコラムも掲載しています。是非、活用してみてください。

法人・商用利用について

法人様の利用、商用利用については有料となります。不正利用の場合は著作権法違反となりますのでご注意ください。詳しい条件は以下のページを参照ください。

診断制作手順

以下、メンタルヘルス診断の作成手順を詳しく解説しています。より深く理解したい方はご一読ください。

①先行研究の分析
②質問項目の制作手順
③評価の基準
④診断結果の評価
⑤当尺度の限界
⑥参考資料
制作責任者
川島達史

・目白大学大学院 心理学研究科修了

・公認心理師、精神保健福祉士

亀井幹子

・早稲田大学大学院 人間科学研究科修了

・臨床心理士、公認心理師