アイデンティティ診断

アイデンティティ診断の使い方

診断前にアイデンティティについて理解しておきましょう。アイデンティティという概念は、エリクソンという心理学者が広め、その後は青年期の発達課題として位置づけられてきました。
エリクソンは下記のようにアイデンティティを定義しています。やや難しいですが、せっかくなので読んでみてください。

エリクソンのアイデンティティ定義

  • 自分とは何かがわかる
  • 自分のやりたいことが明確
  • 過去の私を受け入れている

これらの感覚がある状態となります。また、この状態を「アイデンティティが確立している」と表現します。

アイデンティティを確立できない問題

アイデンティティを確立することは、日々を充実させる上でとても大事です。
例えば、仕事をしているときに「これが私のやるべき仕事だ!」と考えている方は、やりがいを持って楽しく働くことができます。

一方で、「本当は私のやるべき仕事ではない」と感じている方は、やりがいを持てず、意欲的に働くことが難しくなってしまいます。

このようにアイデンティティを確立することは、私たちの人生において極めて重要なのです。

エリクソンのアイデンティティ定義

5つの指標で分析

この診断では、あなたのアイデンティティがどの程度確立されているのか、以下の5つの指標に基づき測定します。

  • ・過去受容

    過去受容とは、過去の自分の失敗や挫折を含め、自分を許したり、受け入れたりする気持ちを意味します。


  • ・自己理解

    アイデンティティを形成するには、自分の事をよく知っていなければなりません。普段から、自分の性格傾向や、やりたいことを考え、明確にしていく必要があります。


  • ・主体性

    自分なりの考え、意見、人生の価値観があり、これを積極的に発揮できる状態を主体性と言います。他者の意見を参考にしつつも、自分なりの意見を主張することも大事です。


  • ・多様性の尊重

    自分らしさを確立するには、同時に周りの多様性も認める習慣が必要になります。


  • ・社会的役割の獲得

    社会に役立っている、社会の一員として誇りをもって活動できているという感覚は、アイデンティティを確立する上で重要です。


エリクソンのアイデンティティ定義

診断結果には、特徴と注意点を解説させて頂きました。注意点については、おススメのコラムも掲載させて頂いています。是非参考にしてみてください。

法人・商用利用について

法人様の利用、商用利用については有料となります。不正利用の場合は著作権法違反となりますのでご注意ください。詳しい条件は以下のページを参照ください。

診断制作手順

以下にアイデンティティ診断の作成手順を、詳しく解説しています。より深く理解したい方はご一読ください。

①先行研究の分析
②質問項目
③評価の基準
④診断結果の評価
⑤当尺度の限界
⑥参考資料
制作責任者
川島達史

・目白大学大学院 心理学研究科修了

・公認心理師、精神保健福祉士

亀井幹子

・早稲田大学大学院 人間科学研究科修了

・臨床心理士、公認心理師