ビジネス版エゴグラム診断

ビジネス版エゴグラム性格診断とは何か

ビジネス版エゴグラム性格診断は、仕事における思考や行動のパターンを、5つの視点から見つめ直す心理テストです。従来のエゴグラムは、主に日常生活と仕事を特に分けることなく診断することを前提としていました。しかし、多くの人は日常生活と仕事を切り分けて行動しており、目的に応じて自我状態を変化させている一面もあります。

そこで、ビジネス場面における個人の強みと課題を明確にする「ビジネス版エゴグラム」を開発しました。診断では、以下の5つの「自我状態(Ego State)」の活性度を測定し、今のあなたのビジネススタイルを推測していきます。

エゴグラムの5つの状態
エゴグラムの5つの自我状態
CP(Critical Parent)

ルールや原則、業務の厳格な遂行を重視する傾向。指導力やマネジメント力の背景にあるエネルギーです。妥協せず、職場の秩序を守る姿勢が表れます。

NP(Nurturing Parent)

相手を思いやり、支えようとする姿勢。部下や同僚へのサポートや、心理的安全性の高い職場づくりに貢献する力がここに含まれます。

A(Adult)

冷静に情報を整理し、合理的に判断する自我状態。感情に流されず、ファクトをもとに意思決定を行える力です。リスク分析や問題解決能力にもつながります。

FC(Free Child)

自由で前向きなエネルギー。変化を楽しみ、発想力を活かす力がここに表れます。場を和ませたり、チームの雰囲気づくりにも影響を与える資質です。

AC(Adapted Child)

周囲と歩調を合わせ、空気を読む力。組織内での柔軟な対応や、上司・同僚・取引先との円滑なコミュニケーションを支える要素でもあります。

ビジネス版エゴグラム性格診断の使い方

ビジネス版エゴグラム性格診断では、「自分のタイプ」や「どの自我状態がどの程度活性化しているか」がわかります。 ただし、高ければよい、低ければ悪いというものではありません。それぞれに長所と注意点があり、理想的なバランスは職業や役割によって異なります。まずは、自己理解のヒントを得るくらいの感覚で、診断してみてください。



心理士に相談したい方へ

自己理解をより深めたい方は、公認心理師へのご相談も可能です。 専門家の視点を知りたい、改善するための指導を受けたい、 などご要望に応じた相談ができます。

法人・商用利用について

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診断制作手順

この診断は、ビジネスシーンでの個人の強みと課題を明確にするために開発されました。その作成手順を詳しくご説明します。

①先行研究の分析
②ビジネス版の趣旨
③質問項目
④タイプ分け
⑤各自我状態の評価
⑥診断結果の評価
⑦当尺度の限界
⑧参考資料
制作責任者
川島達史

・目白大学大学院 心理学研究科修了

・公認心理師、精神保健福祉士

亀井幹子

・早稲田大学大学院 人間科学研究科修了

・臨床心理士、公認心理師

松本敦

・帝京平成大学大学院 臨床心理学研究科修了

・臨床心理士、公認心理師