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コミュニケーション能力‐総合診断

コミュニケーション能力‐総合診断 改善方法・変化ができる


コミュニケーション能力‐総合診断

コミュニケーション能力‐総合診断は「心理テスト性格無料診断」の
軸となる心理テストです。あなたの性格やメンタルヘルスの状況、傾聴力、
発話力、ビジネススキルからコミュニケーション能力を測定します。
この心理テストを現在のコミュニケーション能力やその改善方法の把握、
トレーニング後の変化の把握に役立てていただけると幸いです。

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コミュニケーション能力‐総合診断で測ることができる項目

【 環境・努力指数 】

コミュニケーション能力を向上させるには練習体制を整え、人と接する機会を増やす必要があります。
環境指数ではコミュニケーション能力を向上させる環境や努力が
整備されているかを測定することができます。

【 メンタルヘルス 】

コミュニケーション能力はメンタルヘルスと深いつながりがあります。そこで当尺度では、孤独感、対人不安について測定できるようにしました。メンタルヘルスについては一般的に改善は緩やかで短期的には落ちることも想定されます。長い目で見て、右肩上がりになっていればOKぐらいの気持ちでゆったりと考えてください。

・思考の歪み・・・マイナス感情を生み出しやすい思考の歪みを測定できます
・孤独感 ・・・コミュニケーション能力と関係が深い孤独感を測定できます
・対人不安・・・コミュニケーション能力と関係が深い対人不安を測定できます

【 人間関係構築力 】

人間関係に関するスキルは練習で身につきやすい分野になります。ぜひ練習をたくさん行いましょう。特に講座だけでは効果に限界があるので、宿題をしっかりとやることと、プライベートの人間関係を使って何度もチャレンジしてみてください。

・傾聴力 ・・・会話は、傾聴と発話の2方向からなります どれぐらい聴く力があるかを測定します

・発話力 ・・・会話は、傾聴と発話の2方向からなります どれぐらい話す力があるかを測定します

・非言語力 ・・・ 印象形成においては笑顔や声の抑揚などの非言語力が重要です  
          当尺度で非言語力がどれぐらい必要かを測定しましょう

【社会人基礎力】

社会人基礎力も練習で身につきやすい分野になります。講座では何度もプレゼンやスピーチの練習を行っていきますので、徐々に慣れてくるでしょう。一般的に練習と正比例してスキルが増加していくと考えられます。努力が実りやすい分野ですのでしっかり練習していきましょう。

・論理性・説明力 ・・・考えをまとめ、他人が理解できるように話せているかを測定します

・説得力・交渉力 ・・・相手の興味を引くように話ができているかを測定します
       
・人前に立つ力 ・・・社会人になると人前で話す機会が増えてきます
           どれぐらい人前で話す力があるかを測定できます

コミュニケーション能力‐総合診断タイトル


コミュニケーション総合能力を診断します。
①〜⑪までの質問に答えて下さい


全くそう思わない あまり思わない どちらでもない ややそう思う とてもそう思う

① 環境指数

毎日4時間ぐらい人と話す

飲み会など社交的な場面に参加する

困ったときに助けてくれる人がいる

②メンタルヘルス思考

極端な思考がすくない

失敗を前向きに考えなおす

短所よりも長所を見つける

③孤独感の無さ

周囲の人たちと調子よくいっている

周囲の人たちと共通点が多い

本当に理解してくれる人たちがいる

④対人不安の無さ

顔色を必要以上に伺うことがない

社交的な場面を避けない

大勢の人と話す場面は楽しい

⑤傾聴

相手の話を言い換えて繰り返す

相手の発言の内容を肯定する

相手の人間性を褒める

⑥発話

話を膨らませて話す

自分から積極的に話をする

ユーモアのある話をする

⑦非言語

笑顔が多いほうだ

声に抑揚がある

身だしなみに気を遣う

⑧アサーション力

我慢せず主張する

お互いの気持ちを大事にして話し合う

自分の意見を言う方だ

⑨論理・説明力

考えを言葉に起こして説明できる

根拠を示しながら話ができる

要点をわかりやすく話ができる

⑩説得・交渉力

メリットとデメリットも提示して説明する

キャッチーな言葉を使うことができる

交渉はWinwinを目指して交渉する

⑪人前に立つ力

人前によく立つほうだ

人前で緊張しつつも説明ができる

活き活きと説明ができる

チェックされていない項目があります。


コミュニケーション総合診断結果
  • ① 環境指数64
    ② メンタルヘルス思考70
    ③ 孤独感の無さ70
    ④ 対人不安の無さ58
    ⑤ 傾 聴88
    ⑥ 発 話46
    ⑦ 非 言 語58
    ⑧ アサーション力82
    ⑨ 論理・説明力64
    ⑩ 説得・交渉力64
    ⑪ 人前に立つ力64

    診断日: 2020/01/15



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総合評価

環境指数

・概要

コミュニケーション能力は基礎となる「環境」が大事になります。国立研究所(2017)の統計によると、人は6時間の対人コミュニケーションと、2時間程度の雑談をしていることが分かっています。

最低でも1日2時間以上の対人コミュニケーションと1時間の雑談場面を創ることが理想です。もし環境がない場合は、自分なりに整備して日々コミュニケーションをする環境を整えましょう。

・診断結果

点数

64点

平均点

63.71点

偏差値・・・50

順位・・・・75873位 / 166012人中

・あなたの状態

注意

対人コミュニケーションに関する環境は良くない状況です。メンタルヘルスが悪い時は休む必要がありますが、努力できる元気があるときは前向きにコツコツ努力していきましょう。

対人コミュニケーションを定期的に取る環境も必要です。1日2時間の対人コミュニケーション、1時間以上の雑談を場面を継続して確保しましょう。

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コミュニティへの所属

メンタルヘルス思考

・概要

コミュニケーション能力は心理的な影響を受けやすい分野です。人と接すると心が疲れる場合は、考え方の修正が必要になってくるかもしれません。診断結果が悪いと出た方は認知療法など心理療法の基礎を学ぶことをオススメします。

・診断結果

点数

70点

平均点

60.74点

偏差値・・・55

順位・・・・45646位 / 166012人中

・あなたの状態

普通

基本的には物事を柔らかく考えることができていますが、時に極端な思考になり、感情のブレが出てくることがあります。

短期的ならそこまで問題はありませんが、長期的に心が疲れていると感じたら心理療法の学習などお勧めします。

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思考の歪みの修正

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心理学講座

孤独感の無さ

・概要

孤独感はソーシャルスキルの低下、抑うつ感などにつながります。その意味でコミュニケーション能力において非常に重要な指標であると言えます。

内閣府(2013)の統計によると、特に友人が5人以下の方は将来への希望がかなり減るという結果になっています。孤独感がある方は、気軽に自己開示をできる友人を少しずつ増やすようにしましょう。

・診断結果

点数

70点

平均点

64.13点

偏差値・・・53

順位・・・・61924位 / 166012人中

・あなたの状態

普通

人間関係は適度にあり、孤独を感じないで楽しい時間もあります。健康的なレベルで友人がいらっしゃると思われます。

しかし、時間によっては孤独を感じ、理解し合えない苦しみを感じることがあるかもしれません。孤独感は心の危険を知らせる黄色信号です。長期化する場合は注意しましょう。

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孤独感への対処コラム

おすすめ講座

心理学講座
人間関係講座

対人不安の無さ

・概要

対人不安は気質的(遺伝)的な影響を受けるものです。完全に消すことはできないですし、その必要もないでしょう。適度な不安は、リスク回避のために必要な心理状態だと言えます。

ただし、対人不安がかなり強く、仕事やプライベートで人と接することを避けてしまうところまで強い方は注意が必要です。

認知行動療法や、森田療法、マインドフルネス療法がオススメですので一度学んでみると良いかもしれません。

・診断結果

点数

58点

平均点

57.41点

偏差値・・・50

順位・・・・71281位 / 166012人中

・あなたの状態

注意

対人不安がかなり強い状態です。人と接するときに強い不安を感じるために場合によっては強いストレスを感じ、仕事やプライベートに影響が出ているかもしれません。

対人不安は100がゼロになるということはないので、ゆっくり長期的に向き合っていく必要があります。心理的には認知行動療法、練習としては人間関係講座のソーシャルスキルトレーニングが有効です。

また精神的にかなり疲れてる場合は心療内科の受診も視野に入れましょう。

おすすめ講座

心理学講座
人間関係講座

傾聴

・概要

傾聴スキルは現代社会において仕事でもプライベートでも必須のスキルであると言えます。仕事では、取引先との折衝、上司や同僚との会話、プライベートでは婚活や友人とのやり取りで活用できます。

傾聴は体系化されているので練習で改善しやすいスキルです。努力の分だけ実を結びやすいので、ぜひコツコツ練習していきましょう。

・診断結果

点数

88点

平均点

73.01点

偏差値・・・59

順位・・・・22033位 / 166012人中

・あなたの状態

良好

傾聴力はかなり高いと言えます。周りの方は話を聞いてくれるので好印象を持つとことが多いでしょう。聴くスキルは社会人として必須のスキルなのでこのまま維持したいところです。

注意点として、もしあなたの発話スキルが低いとしたら聴くことに集中しすぎて自己開示ができていないかもしれません。その場合は適度に、自分の話もするように心がけましょう。

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おすすめ講座

人間関係講座

発話

・概要

発話スキルがある方は、場もちがよく、様々なタイプの方と対応が可能です。日本人は特に傾聴タイプの方が多いので、発話が得意な方はどんな場所に行っても貴重な存在になります。

発話スキルは、基本的な話の広げ方を学習し、コツコツ話題を探しストックしていけば表現力が向上していきます。特に基礎力を高める上では、日記やブログを書くことをオススメします。毎日発信する時間を必ず作るようにしましょう。

・診断結果

点数

46点

平均点

63.09点

偏差値・・・41

順位・・・・125575位 / 166012人中

・あなたの状態

注意

発話が苦手な状態で、特に相手も話さないタイプの時にとても苦労することが多いでしょう。「何を話せばいいかわからない」と悩む方が多いと思います。まず初めに心がけることは一問一答をやめることです。

相手から質問を受けたら最低でも20秒以上は話すように習慣づけましょう。発話の量が増えると表現力が向上し、コミュニケーションに自信がついていきます。練習の成果が出やすいのでぜひ練習を重ねていきましょう。

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人間関係講座

非言語

・概要

会話をする時には、発する言葉だけではなく非言語(言葉以外の表出部分)も相手への印象を左右する要素になります。いくら説得力のある話、盛り上がる話をしたとしても無表情、一定のトーン、不衛生で猫背。これだと私達の感情は動かされないでしょう。

相手に好印象を与える自然な笑顔、トーンの高低、清潔感や態度は日々の練習や意識で改善されます。鏡を見て自分がどのような表情や姿勢で話しているか、また自分の声を録音するなどしていきましょう。

・診断結果

点数

58点

平均点

70.97点

偏差値・・・42

順位・・・・123277位 / 166012人中

・あなたの状態

注意

感情を表に出すことがとても苦手です。恥ずかしさと恐怖が重なっている状態だと考えられます。表情筋や身体の筋肉がこり固まっている可能性があります。

表情筋を鍛える練習、身体をリラックスさせる練習などを地道にやっていきましょう。ある程度練習をすると、表情豊かになり自信がつきます。「あいうえお」と大きく口を開け、肩を回して、全身をリラックスしてあげましょう。

アサーション力

・概要

アサーショ力とは「健康的な主張」を意味します。自分の意見や考えを相手に上手に伝えることは、コミュニケーションにおいて非常に重要です。過剰に遠慮して何も言わないままだと、自分の想いが伝えられずストレスが溜まります。

自分の考えをしっかり伝え、相手の意見や立場も慮る言い方を身につけると、I'm OK,You're OK.という理想的なコミュニケーションをとることができます。

・診断結果

点数

82点

平均点

65.6点

偏差値・・・59

順位・・・・23951位 / 166012人中

・あなたの状態

良好

アサーション力が高いと言えます。自分の意見を言う際、相手の状況や立場もきちんと考えて伝えることが出来ています。相手の言い分をまずはしっかり受け止め、柔らかい表現で自分の主張も述べる方が多いでしょう。様々な場面、交渉、説得などをも乗り越える能力がありますので、更にこのスキルを磨いていきましょう。

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アサーションコラム

おすすめ講座

心理学講座

論理・説明力

・概要

論理力・説明力はビジネスシーンで基礎的なスキルとなります。特に営業職、SE、販売、交渉やプレゼンが多い職場で、論理力や説明する力が欠けていると致命的な問題になると言っても過言ではありません。

論理性や説明力が欠けている状態ですと自分の考えを周りが理解してくれず、独りよがりな直感的なコミュニケーションになってしまいます。
もし当スキルがない場合は基礎的な言語力を高め、自分の考えを回りに理解してもらえるように配慮する必要があります。

・診断結果

点数

64点

平均点

62.14点

偏差値・・・50

順位・・・・72333位 / 166012人中

・あなたの状態

注意

話をまとめ、説明するのが苦手な状態です。商品説明やプロジェクトの説明は周りからするととてもわかりにくいものになっている可能性が高いです。

もしあなたが、営業職、販売職、プロジェクトリーダーなど自分の考えや主張を説明する立場にある場合は論理的に話す練習、情報を整理してまとめる練習が至急必要になってくるでしょう。

おすすめ講座

社会人基礎講座

説得・交渉力

・概要

ビジネスシーンでは説得、交渉の場面に多々出くわします。メリッやデメリットを提示し、相手の懐に入っての説得・交渉力が必要になります。

説得や交渉の分野は才能だけでなく、理論的な学習とトレーニングで向上していきます。両面提示法、精査可能性理論、winwn交渉のやり方など実際に学び、練習をすることで基礎力を高めていきましょう。

・診断結果

点数

64点

平均点

65.57点

偏差値・・・49

順位・・・・85400位 / 166012人中

・あなたの状態

注意

説得・交渉力は残念ながら低い状態であるとと言えます。

あなたが提供する商品やサービスそのものに力があっても、魅力をうまく伝えることがきないために、販売や営業がうまくいかないこともあるでしょう。

新入社員のレベルでも、限界を感じるかもしれません。説得・交渉の理論を学ぶことをオススメします。

おすすめ講座

社会人基礎講座

人前に立つ力

・概要

社会人になると人前で話す場面を避けては通れません。聴き手の人数の差こそあれ、プレゼン力は必須能力です。せっかく資料を頑張って作成しても、それを聴き手に伝えられなければ意味がありません。

一度に聴き手全員に伝わるような声の出し方、話の構成、例を出すなどの分かりやすい内容、などどれも欠かせないスキルです。しっかりと練習していきましょう。

・診断結果

点数

64点

平均点

56.57点

偏差値・・・53

順位・・・・55797位 / 166012人中

・あなたの状態

注意

人前で話すことに対して、かなり恐怖心を抱いているように思われます。手や足が震える、言葉が出てこないなど、話すどころではなくなっていることもあるかもしれません。


仕事上では、立場が上になったときに苦労するかもしれません。

失敗しても何ともない、というある種の開き直りも大事です。緊張と上手く付き合っていく術を習得することが何よりも先決です。

定期的に人前に立つ機会を作り練習することをオススメします。

おすすめ講座

社会人基礎講座

専門家の講義を受けたい方へ

「コミュニケーション能力診断」をご利用いただき、ありがとうございました。
私たち臨床心理士・精神保健福祉士は、コミュニケーションに関する心理学やスキルアップ講座を開催しています。最新の研究やトレーニングに興味がある方はコミュニケーション講座のページを参考にして頂けると幸いです。
とても暖かい講座なのでまずは気軽にいらっしゃってくださいいね。皆さんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!(^^)

コミュニケーション講座のバナー

 

コミュニケーション能力‐総合診断の尺度作成に関する詳しい説明

(興味のある方はご一読ください)

コミュニケーション能力とは何か?

本尺度は、コミュニケーションに関するトレーニングについての効果を把握することを目的としています。どのようなプロセスで尺度を作成したか、一読頂けると幸いです。

コミュニケーション能力は非常にあいまいな言葉です。学者の間でもかなり定義が割れています。例えば、有名な理論としてはシャノンとウィバー(1949)のコミュニケーションモデルがあります。シャノンとウィバーによればコミュニケーションは、

 

① 発信者 ・・・情報を発信する主体
② 送信機 ・・・記号化(言語もしくは非言語の情報)された情報を発信するスタート地点 例)電話発信機 郵便ポスト

③ チャンネル ・・・情報が移動する手段  例) 電話回線 郵便配達網

④ 受信機   ・・・情報を受け取る媒体  例) 受話器 郵便受け

⑤ 受信者   ・・・情報を受け取り理解する

⑥ ノイズ   ・・・いずれかのプロセスで情報の伝達を阻害するもの  例) 騒音、電波が不安定など

 

の6つのプロセスからなると主張しています。

また、大城賢(2008)はコミュニケーション能力とは、

 

① 文法能力(正しく文章を作れるか)
② 社会言語学習能力(場面に応じたふさわしい言い回しができるか)
③ 談話能力(意味のある話を作り、構成ができるか)
④ 方略的能力(言葉では伝えきれないことを非言語や近い言葉を使って表現できるか)

 

の4つに分類しています。

近接した概念としては、アーガイル(Argyle,1981)が提唱したソーシャルスキルや経済産業省が規定している社会人基礎力も近い概念だと言えます。挙げるとキリがないですがコミュニケーションに関する議論はかなり広く、学術的にはあまり発展していない分野だと言えます。理由としては以下の3点が挙げられます。

 

ⅰ.懐が深すぎるコミュニケーションの概念

コミュニケーションという単語は極めてあいまいで、定義が安定していないが故に、様々な場面で便利に使えます。例えば、会話が苦手なAさん、プレゼンが苦手なB君、恋愛が苦手なCさんは全て「コミュニケーションが苦手」で共通して表すことができます。概念が広すぎるために、玉虫色な言葉と言えます。言うなれば部分の研究はあれど、全体像を俯瞰するような研究は広すぎて自然科学的にはとても難しいのです。

そのため閉鎖的で因果関係がはっきりと求められる学術の世界は研究対象とする方が少ないようです。学術的には、コミュニケーションの下位概念である、「ソーシャルスキル」「アサーション力」「非言語」「言語コミュニケーション」「非言語コミュニケーション」などでは研究が盛んです。しかし、全体を統合した研究はほとんど見当たりません。


ⅱ.価値が変化する

「何が優れたコミュニケーションなのか?」は時代や目的によって全く変わってきます。そのため定義が安定しません。たとえば「りんご」は100年後も今と変わらないと思いますが、「コミュニケーション能力」は100年後に今の意味と変わってきているでしょう。そのため、一時的に尺度を作成したとしても数年単位でアップデートしなくてはならないという問題があります。

 

ⅲ.測定の難しさ

コミュニケーション能力という概念が曖昧である以上、尺度もぶれやすく、正確な尺度の作成が極めて難しいと言えます。そのため、現状としては総合的なコミュニケーション能力を測る尺度は存在しません。近接概念であるソーシャルスキルや主張性などの細かいスキルを測る尺度、もしくは目的を絞ったコミュニケーションスキルを測定するにとどまっているのです。

 

コミュ力は3つの視点から捉える

このようにコミュニケーションに関する尺度を作成するにはとても難しいと言えます。しかし、「コミュニケーション能力」についての社会の要請が大きい以上、ある程度たたき台となる尺度の作成は求められていると言えます。

筆者は大きく分けてコミュニケーション能力をトレーニングする上では3つの視点から捉えていく必要があると考えています。


① 目的志向型なロジカルなコミュニケーション力

コミュニケーションが目的志向的な場合、論理性や説明する力、情報を生成し、整理し、まとめる力、自然科学的な思考が要請されます。例えば、SEエンジニアがシステムの企画を説明するには、プログラミングの設計を論理的に説明する力が必要になります。


② 人間関係を築くことを目的としたコミュニケーション力

人間関係を築くための飲み会や喫茶店などでは論理性というよりはむしろ情緒性が重要になってきます。人間は社会的生き物と言われます。社会的生き物とは、集団を形成し助け合うことで生存可能な生物ということです。そのため、多くの時間、人はお互いが信頼できる人間たるかを測るために、人間関係を築くためのコミュニケーションに時間を割いていきます。そのため仕事においても、プライベートにおいても、挨拶をしたり、感謝の言葉を話したり、飲み会などを通して人間関係を発展させていく力が必要になります。

 

③ 主観的適応状態(心理的)な安定

コミュニケーション能力は、主観的適応状態(心理的な安定)と密接な関係があります。例えば対人不安が強い状態では論理性や情緒性をうまく発揮できません。コミュニケーション能力を向上させるには、客観的に測定可能なスキルだけでなく、主観的に測定する心理面での安定が不可欠となります。

 

トレーニングの効果測定尺度について

その上では筆者は現代の社会人が「暫定的」に必要なコミュニケーションに関するトレーニングは、「メンタルヘルスの安定」「人間関係構築スキル」「ビジネス場面で必要なスキル」を必要と考え成人向けのトレーニング機関を作成しました。受講者が効果を測定しやすいように尺度を以下のようにまとめました。

 

環境努力指数

コミュニケーションに関するトレーニングは日常的な環境の整備や努力が必要になります。コミュニケーションに関する誤解として、一度勉強すればスキルが身につくと誤解されることがあります。しかし、コミュニケーション能力を向上させるには地道にコツコツ継続する必要があります。そのため一般的な尺度としてやや違和感がありますが、あくまでトレーニングのモチベーションを維持する上で、環境努力指数の項目を設けました。

 

メンタルヘルス領域

まずメンタルヘルス領域については、一般的に抑うつなどの尺度を使用することが多いですが、抑うつとコミュニケーションスキルはやや相関が低いと言えます。そのためソーシャルスキルと関連が高い、対人不安、孤独感を採用しました。

 

人間関係を構築する力

人間関係を構築する分野としてはソーシャルスキルが最も適切であると考えられる。そこでソーシャルスキルとして代表的な尺度を参考に、傾聴、発話、非言語力の3つの尺度を作成しました。

 

社会人基礎力

ビジネスの分野では人間関係を築くだけではなく、論理性やプレゼン力、指導力、交渉力などが必要になってくる。この部分についての尺度はあまり見当たらないため、社会人基礎力に関する尺度、筆者の経験に基づき尺度を作成しました。

 

当尺度の問題点

当尺度は、一般的な作成手順である、KJ法や因子分析を行っていないため、妥当性と信頼性に欠ける尺度となっています。あくまでコミュニケーションに近接する概念に関する尺度に検討を加え、学術的な利用というより、コミュニケーション講座の生徒さん向けの使用感のある尺度となっています。自然科学的には論拠が希薄なものとなっていることをご了承ください。

作成責任者 川島達史

 


*参考資料 
相川充・藤田正美(2005)「成人用ソーシャルスキル自己評定尺度の構成」『東京学芸大学紀要 第1部門』, 56, 87-93.  
相川充・藤田正美・田中健吾(2007)「ソーシャルスキル不足と抑うつ・孤独感・対人不安の関連:脆弱性モデルの再検討」『社会心理学研究』, 23, 95-103.
Argyle, M. (1981). Social competence and mental health.
松川禮子・大城賢(2008)『小学校外国語活動実践マニュアル』旺文社
諸井克英(1991)「改訂UCLA孤独感尺度の次元性の検討」『人文論集 静岡大学人文学部』, 42, 23-51.
諸井克英(1997)「セルフ・モニタリングと対人不安との関係に及ぼす認知欲求の効果:女子青年の場合」『人文論集 静岡大学人文学部』, 48, (1), 37-71.
Shannon., Claude E., & Weaver, W. (1949). A mathematical model of communication. Urbana, IL. University of Illinois Press.
2017 国立国語研究所「日常会話コーパス」プロジェクト報告書 1一日の会話行動に関する調査報告 小磯花絵・渡部涼子・土屋智行・横森大輔・相澤正夫・伝康
我が国と諸外国の若者の意識に関する調査 内閣府 2013

 

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