人間の性格は様々なものがありますが、「外向性」「情緒安定」「開放性」「勤勉性」「協調性」この5つが一番大きな意味を持つことが心理統計的に確かめられています。
ビックファイブ性格特性診断では、どの特性が高いor低いのか、それが普段のコミュニケーションの中でどう反映されているか、などを学術的な尺度で診断していきます。
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BigFive(ビッグファイブ)理論とは?
みなさんはじめまして!臨床心理士の道又です。
皆さんは性格について、学術的な尺度で分析をしたことはありますでしょうか?占いや血液型診断ならしたことがある!という方は多いかもしれません。しかし、統計的に確かめられた尺度で診断をしたことがある方は少ないのではないでしょうか。
ビックファイブは人間の基本的な性格特性を表すものとして、統計的な検証がなされた指標です。世界中の心理学に関する論文で使われる、信頼性が高い指標となります。人間の性格は様々なものがありますが、この5つが一番大きな意味を持つことが心理統計的に確かめられてきました。
5つの特性とは
5つの特性とは、「外向性」「情緒安定性」[開放性]「勤勉性」「協調性」です。
外向性・・・人とのコミュニケーションに対する積極性を表します。
情緒安定性・・・他者とのやり取りの中での傷つきやすさ、気持ちの安定性や物事への態度などを表します。
開放性・・・どれくらい、新しいことに対してオープンかを示したり、想像力の程度などを表します。
誠実性・・・周囲の人や、物事に対する責任感や計画性がどの程度か、などを表します。
調和性・・・周囲に同調したり従ったりすることができるかなどを表します。
診断で分かること
この5つの特性は、どんな人も持っている性格の基本となる部分ですが、高い・低いは人によってバラバラです。ビックファイブ性格特性診断においては、どの特性が高いor低いかをまず診断します。また、性格傾向によってもたらされる、コミュニケーションの長所や注意点などもお伝えします。
注意点を挙げるとすると、高いから良い、低いから悪いということではありません。人間の社会はそれぞれ個性があるからこそ豊かになりますし、面白いのです。
ただし、現在自分自身の在り方に問題があるな・・・と感じた場合は1つのヒントとして当診断を試してみると良いかもしれません。自分の強みは伸ばして、苦手なところは改善してみる。これからのコミュニケションライフがより生き生きしたものとなるよう、活用して頂けると幸いです。

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外向性 100 情緒安定性 89 開放性 89 誠実性 56 調和性 100 診断日: 2021年01月22日 00時13分
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外向性 100点
平均値68.1点
519,144人中1位
*長所
外向性が高い状態です。他者とのコミュニケーションを積極的に行います。活動的である、物事に積極的に取り組むことができる、初対面の人と話すことが好きである、という特徴があります。職場やサークルで潤滑油になることが多いでしょう。対人援助職・営業など、人と関わる中で楽しみや達成感をえられる活動や職業に向いていると言えます。
外向性についての調査研究(玉瀬,2004)によると、外向性が高い人は、他者に「甘えたい・甘えられたい」欲求が高い傾向にありました。その意味で外交性が高い方は、人にお願いしたり頼ることがうまいと言えます。管理職などにも必要なスキルになってくるでしょう。またプレゼンスキルなどを学ぶと、より高度なコミュニケーションが可能となるかもしれません。
*注意点
外向性が高い方は、向上心が過剰になる可能性があります。早稲田大学の堂坂ら(2016)の研究によると、外向性の高い人は、「優秀でいたい」という考えが高くなる傾向にありました。周囲からの評価が気になって疲れてしまうことが多い・・・と言う方は、注意が必要かもしれません。カウンセリングにおいては「周りからどう見られるか?」ではなく、自分のしたいこと・気持ちに焦点を当てる練習をすることもあります。参考にしてみてください。
推奨コラム・お勧め講座
*承認欲求コラム
*説得・プレゼン講座
情緒安定性 89点
平均値58.9点
519,144人中73,132位
*長所
情緒安定性は高い傾向にあります。大学生を対象にした、感情とストレス反応の関係を調査した(浅野ら,2008)研究結果によると、情緒安定性が高いと、ストレス反応が低く、ネガティブ感情も低い傾向が分かっています。いつも穏やかで気持ちが安定している事が多く、何事にも落ち着いて行動することができます。慌てる場面が少ないのではないでしょうか。重大な問題がある場面でも冷静に臨機応変に対応ができるので、頼られることも多いでしょう。
*注意点
情緒安定性が高い場合は、共感性がやや低い傾向にあります。情緒が安定しているということは、ある意味で冷静すぎて、周りの感情の細かい変化に鈍感な面もあります。共感性が求められる場面などでは自分の特性に注意しましょう。
推奨コラム・お勧め講座
*共感コラム
*人間関係講座(傾聴編が特におすすめ)
開放性 89点
平均値76.5点
519,144人中125,565位
*長所
開放性は高い傾向にあります。新しいコトやモノを好む方が多く、何事にもチャレンジ精神旺盛で自発的に取り組む傾向にあります。イマジネーションや発想力がとても豊かで、周囲からは「センスが良い人」と思われているかもしれません。色々な人と関わったり、アイデアを求められる職業・ポジションで、さらにセンスを磨くとよいかもしれません。知的好奇心が強いので、新しいプロジェクトや企画を立てることにも長けていると言えます。
*注意点
大学生242名を対象に、有能感とビッグ5との関連を調べた研究(鈴木,2010)では、開放性が高い方は他者を軽視する傾向があることが分かりました。開放性が高い場合、知らず知らずのうちに、相手を見下すような発言をしていないか?協調性をしっかり持っているか?一度振り返ってみましょう。
推奨コラム・お勧め講座
*協調性コラム
*人間関係講座(傾聴編が特におすすめ)
誠実性 56点
平均値72.9点
519,144人中381,785位
*長所
誠実性は低い傾向にあります。周りに振り回されないという長所もあります。ルールや決まりに捉われる事が無く、自由でとても柔軟な対処ができるでしょう。どちらかというと責任の伴うことは苦手で、自由に発想できるポジションが向いているかもしれません。じっくり自分の環境で取り組める、研究職、芸術的な仕事、納期にとらわれない仕事がおすすめです。
*注意点
アメリカのアイオワ大学の研究(ジャッジら,1999)によると、児童・青年・中年期それぞれの世代に渡ってビッグ5における特性と、「キャリアの成功」・「一般的な精神力」との関連があるかを調査したところ、誠実性の低い人は「仕事への満足感」といった本質的な面や、「職業的地位」といった外的な面、どちらも低い傾向にあることがわかりました。
責任を持つことは、社会的ステップアップへの一歩です。大事な約束や、よくやってしまうミスは、いつでも見えるところに記しておくなど日常生活でも対策をとると良いでしょう。今のポジションから成長したい方は、傾聴スキル・SSTなどを学んで改善を図る事もおすすめです。
推奨コラム・お勧め講座
*協調性コラム
*心理学講座(アサーションがおすすめ)
*人間関係講座((傾聴編が特におすすめ)
調和性 100点
平均値73.8点
519,144人中1位
*長所
調和性が高い傾向にあります。他者に対する思いやりにあふれている方が多いです。自分の意見を譲歩し、相手に合わせることができます。怒ることがあまりなく、いつも穏やか。周囲の人からは、付き合いやすい人と思われている方が多いでしょう。
大学生246名を対象に、ビッグ5と「メタ認知(自分を深く分析する力)」との関連を調べた研究結果(天谷ら,2009)によると、調和性が高い人は、メタ認知も高いことが分かりました。すなわち調和性が高い人は自分をしっかり理解し、相手との関係性を築く力が高いと言えます。
*注意点
周囲とうまくやることばかり考えて疲れる方もいらっしゃいます。調和を基本としつつも、自分のしたいことや主張もしながら、人と付き合うように心がけましょう。もし自分を出すことが苦手だな・・・と感じる場合は、アサーショントレーニングなどがおすすめです。
推奨コラム・お勧め講座
*アサーションコラム
*心理学講座(アサーションがおすすめ)
参考文献
・出典一覧
1 玉瀬耕治・岩室暖佳(2004)「関係性の維持と個の主張に関わる問題-『甘え』とアサーションを指標として-」
奈良教育大学学校教育講座(発達心理学)pp.39-44.
2 谷伊織 ・天谷祐子(2009)「性格特性の5 因子と共感性および孤独感の関連」
日本パーソナリティ心理学会大会発表論文集 (18) pp.132-133.
3 谷伊織 ・天谷祐子(2009)「性格特性の5 因子と変化動機・メタ認知の関連」
日本パーソナリティ心理学会大会発表論文集 (18) pp.134-135.
4 堂坂更夜香(2016)「アドラー心理学におけるライフスタイル診断シートの開発とビッグファイブ性格特性との関連性」
早稲田大学人間科学学術院 人間科学研究 29(1)p.107.
5 谷伊織 ・天谷祐子(2011)「5因子性格特性と自己愛的甘え,ユーモア態度との関連」
日本パーソナリティ心理学会大会発表論文集 (20) p.42.
6 浅野壮志・小田島 裕美・宮 聡美・阿久津 洋巳(2008)「性格5因子とポジティブ・ネガティブ感情,ストレス反応,対人不安の関
連」
岩手大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要 (7)pp.116-128.
7 鈴木有美(2010)「『他人を見下す若者たち』の性格的特徴」
瀬木学園紀要,愛知みずほ大学 (4), 6 pp.68-70.
8 庄司正実(2007)「企業従業員の健康度自己評価:心身症状および健康指標との関連」
目白大学心理学研究pp.14-22.
9 村上 宣寛・村上 千恵子 (1999)「主要5 因子性格検査の世代別標準化」
性格心理学研究 8(1), pp32-42.